毒親の子供(アダルトチルドレン)は、恋愛でも問題が起きたり好きな人とうまくいかないことが多く苦労しがちです。
毒親の子供の恋愛結婚で起こりやすいこと
●片思いが多い
アダルトチルドレンは、毒親による君臨や否定により、自己表現を押さえつけられてきたので、自分の気持ちを素直に表現することができません。毒親からは、お前はダメだと否定され続けてきたアダルトチルドレンは、自分に自信がなく、好きな人ができても、心の中にとどめておくだけで何も行動することないため片思いで終わりがちです。
●いつもうまくいかない、心が満たされないという結末になりがち
アダルトチルドレンの恋愛は、自分が親にされてきた状況と同じ状態になりがちです。相手に気を遣わないといけないような状態で、本当の自分を出すことができないために、心から完全に満たされるということがありません。
●自分からも相手からも条件付きの愛情だけの関係になってしまう
親から無条件の愛を注がれて育ってきていないので、人に無条件の愛を注ぐことができません。その結果、相手からも同じように扱われます。条件付きの愛というのは、相手の環境、社会的ステータス、恋人がいないと恥ずかしいから、彼氏彼女という形だけ、人に自慢できるから、結婚できるから好き、などというように、何かと引き換えで愛することです。見返りなしでただただ愛すということができません。当然のことながら、条件付きの愛情の二人の間には真実の愛がないので、不満が付きまといます。
●好きな人とうまくいかず好きではない人と妥協恋愛をしやすい
本当に好きな人とうまくいかない理由は、幼少期に毒親によって形成された「愛されることはない」という型が潜在意識にこびりついているからです。理想のタイプであればあるほど、「いつかは捨てられるかもしれない」「自分なんか相手にされるわけがない」という恐怖がでてくるので強調されてうまくいかなくなります。好きな人の前では、自分をよく見せようとして緊張して表情や表現が不自然になってしまいます。しかし、興味のない人やそんなに好きでもない人の前では、自然に振舞い素の自分を出せるので、惚れられて好意を抱かれてしまうことがあります。今まで本当に好きな人と結ばれたことがない辛さから、安定を求めて、妥協をしてタイプではない人や興味がない相手と付き合ってしまう可能性があります。妥協でつきあったり結婚をすると、本音では好きでなかったので、ちょっとしたことですぐ嫌になったり不満が付きまとい、後で後悔します。
●惚れっぽい
アダルトチルドレンは、親から無条件の愛で愛されてきませんでした。そのせいで、愛情に飢えています。ちょっとでも誰かに優しくされたりするとすぐ好きになってしまうことがよくあります。
●異性をすぐ意識してしまう
毒親から異性との関係に対して厳しいしつけをされてきたアダルトチルドレンは、異性に対して免疫がなく、すぐに緊張したり意識してしまいます。学校、会社、グループの仲間や友達なのにやたらと色恋に結び付けて考えたり、構えてしまったり警戒してしまいます。
●愛情表現が極端になりがち
アダルトチルドレンは、無条件の愛で愛してくれなかった毒親のせいで、本当の愛情に関して学ぶことができませんでした。そのせいで、好きな人ができると愛情表現が上手くできず、顔見知り程度の知り合いに「宇宙一愛してる!」などと言ってしまったり、本当に好きなのに好意を表現できなかったり、愛情をうまく表現することができなくなります。好きな人とうまくいかなくなると、攻撃的になって仕返しをしたり、友達や後輩に対しても、気に入っていると溺愛したり、気に入らないと冷たくしたりすることもあります。
●妥協結婚しやすい
妥協恋愛と同じで、アダルトチルドレンは、潜在意識に「愛されることはない」「好きな人には相手にされない恐怖がある」という型がこびりついています。その型を持ったままだと、本当に自分が好きな相手ではなく、自分を好きになってくれているタイプではない相手を結婚相手に選ぶ傾向があります。または、早く毒親から離れたい、早く幸せになりたいとか、年齢的に焦ったり、世間の目や人の意見を気にしてなんとしてでも結婚に結び付けようとして、とりあえず結婚できそうな相手を選んで結婚へ結びつけてしまいます。後で後悔して、本当に心の底から愛している人と結婚できていない現状に不満が出る可能性があります。
●離婚しやすい
毒親に育てられた子供は、大人になっても精神と恋愛に対しての考えが成熟していないため、恋愛と結婚を同じように考えがちです。結婚や家族に対しての責任感もないので、ただ相手を恋愛対象として好きか嫌いで判断して安易に離婚という道を選びがちです。
●結婚しても子供を欲しくない
アダルトチルドレンは、大人になっても子供状態です。そのために普通の大人に比べて心に余裕がありません。自分のことで精いっぱいですから、子供を持ったり世話をするのが面倒くさかったり、まだ遊び足りなかったり、やりたいことをやり続けたいために、子供を欲しがらないこともあります。
●アイドル、バンドマンなど有名人の追っかけになったりアニメ、ゲームなどの二次元キャラを本気で好きになりやすい
毒親に育てられた子供は、リアルで最悪な人生を送ってきているので、現実逃避をしがちです。そのために、身近なリアルの人よりも手が届かない人に憧れがちです。手が届かない理想の人を追いかけることで、自分が特別な存在になったような気がして満たされようとするからです。
●恋愛依存症になりやすい
アダルトチルドレンは、毒親から抑圧された感情や傷を埋めようとして、自分のことを本当にわかってもらえる人を探し続けます。一度人を好きになると、その人を心の支えにして生きていこうとします。すぐ相手を探そうとして何でも恋愛にこぎつけることもあります。心に余裕がないために、ちょっとなにかあると一喜一憂したり、しつこく執着したり粘着しがちです。付き合った人に依存をし、すぐに運命の相手だと決めつけます。この人しかいないとすぐに決めつけるわりには、相手の嫌な面が見えてくるとすぐ嫌いになったりします。
アダルトチルドレンは、子供のころに十分な無条件の愛を受け取れなかったので、愛情に飢えています。そのため、人から愛されることを渇望しています。これは、人間関係や恋愛関係でもろに現れます。好きな人が自分のすべてをわかってくれると思い込み、少しでも思った通りの反応が返ってこないと、ひどく落ち込んだり怒ります。アダルトチルドレンにとって、スキンシップを通じて愛情を感じるのは、恋愛が初めての経験になるので、親の愛を求めるように、相手へ過度に期待しすぎる傾向があるからです。そのために恋愛に依存する傾向があります。親に求めるようなことを相手に求め、好きになった人を自分だけの物として見てしまいます。ちょっとしたことでも嫉妬したり、束縛魔になる可能性もあります。
●暴力をふるったりひどいことをする相手に出会いやすい
毒親に育てられた子供は、毒親のせいで潜在意識の中は、抑圧された不満、怒り、憎しみ、恐怖、悲しみでいっぱいです。恐ろしいことに、その破壊的な感情が、外からやってくるという形になってしまいます。潜在意識の中に巣食った破壊的な型は、その通りの人を引き寄せるために、短気で、攻撃的な毒親そっくりの相手に出会いやすくなります。
●体目的で利用されやすい
潜在意識の中に形成された破壊的な感情は、あらゆる形で悲劇を引き起こす原因になります。自己を認めることができないため、自分に自信もないので、相手から愛されることがなく、都合がいいように利用されて終わるケースもあります。
●思い込みが激しい
アダルトチルドレンは、幼少期に自己を確立できなかったせいで、自分の存在価値がわからないため、人との距離感を保つことができません。
片思いが悪化すると、思い続けて何も行動できないまま何十年も経ってしまいます。自分の知らない間に相手に突然彼氏彼女ができたり、子供ができていたり、結婚をしたことを知って絶望的になり、人間不信や恋愛下手が悪化することがあります。
●問題がある相手を引き寄せる
いつも問題のある人を好きになってしまったり、好きな人となかなか結ばれません。つきあえても、自分の好みと付き合う人は全く違うタイプになってしまいがちです。その理由は、毒親に無条件で愛されなかったため、劣等感が潜在意識にこびりついており、潜在意識では、「理想の相手と釣り合わない」「本当に好きな理想の人には捨てられるかもしれない」という不安があるからです。無意識的に、自分が優位になれるように妥協したり、自分よりレベル的に劣った人を選んでしまいます。当然、本音ではないので、そのあと不満になり後悔します。アダルトチルドレンは、不安定な心理状態ですので、浮気、不倫、離婚をする可能性が高いのも特徴です。
●性行為に問題が出る
また、毒親からの嫉妬で、異性に対して厳しく注意されたり、性行為を不潔な行為だとして言われてきた場合、性に対しても問題ができてしまいます。悪いものだと思い込んでいるので、潔癖になったり、緊張したり、怖くて好きな人とのスキンシップを心底楽しむことができないなどの、性的な障害も出てしまします。反対に、軽はずみに誰にでも体を許してしまったり、お金や物、地位を獲得するために売春、援助交際をしたり、辛い現実逃避のために、快楽依存症になったりすることもあります。
●イケメン美人でもモテない、恋愛がうまくいかない
外見は、イケメン、美人な作りであっても、内面には、劣等感があり、自信がないので、魅力に陰りが出てしまいます。そのために、イケメイン、美人なのにモテなかったり、恋愛対象として見られないこともあります。
●条件付きの恋愛、結婚をしやすい
●第一候補を選べない
アダルトチルドレンは、毒親に一番やりたいことを反対され、我慢させられてきました。一番やりたいことを我慢する癖と、一番欲しいものは、無理なんだという観念が潜在意識に刻印されているので、無意識的に第二候補、第三候補の道を選んで進んでしまいます。付き合う相手や結婚相手も同じです。妥協結婚が良い例です。親戚や人目、既婚というステータス、結婚していないとダメ女、ダメ男みたいな感じがする、子供を作らないと老後が不安、金銭や生活目当て、知っている人が結婚しているので結婚しないと恥ずかしいなどのプライドで、焦って妥協結婚をしてしまう傾向があります。妥協結婚には、無条件の愛がないので、その後に不満が出ます。
以上が、毒親の子供の恋愛結婚で起こりやすいことです。
長くなりましたが、
毒親もこうだったのです。