パーソナリティ障害のグループB群にある反社会性パーソナリティー障害とは、どんなものか?毒親が持っている可能性はあるのか?などを見ていきます。
B群は、演技的、感情的、移りげな様子が特徴です。
反社会性パーソナリティー障害 (ASPD Antisocial Personality Disorder)とは
ひと言で言うと、「犯罪者系」。他者を軽視した衝動性行為と無責任性で傲慢な態度が特徴。欲しいものを手に入れるためなら、法律や、道徳、倫理、モラル、他人に迷惑をかけるかもという考えもなし、社会的な善悪など一切お構いなし、違法行為、欺瞞行為(あざむきだますこと)、搾取(他人の権利や利益を不正に侵害したり従業員を酷使して長時間労働させて不当な利益を得る)行為などの無謀な行為を当たり前のようにおこない、良心の呵責を感じない。
金、権力などの個人的利益、性行為や快楽を手に入れるために、人を欺き、利用し、言いくるめ、操作することがある。偽名を使うこともある。行動は、衝動的で計画がない。器物の破損、他者への嫌がらせ、窃盗などの他者や法律を軽視した行動を起こす。
相手がバカで無力だったと責めたり、相手が悪いから負けたと、自分の行動を正当化する。自分の利益を追求して合理化する。自分の行動が他人にとって搾取的で有害だと言うことに関心がない。
大半は、物質使用障害を持っていて、併存症がよく見られる。衝動性制御障害、ADHD注意欠陥・多動症、境界性パーソナリティー障害を持っていることもある。
遺伝または、小児期の虐待があると、異常に衝動的攻撃性が備わってしまい、反社会性パーソナリティー障害が発症しやすい。幼児期に他者の痛みを無視することが、青年期以降の反社会的行動と関連付けられている。
反社会性パーソナリティー障害は、第一度親族(親、子供、兄弟)において、高い頻度で見られる。この障害を有する親の養子、実子のどちらも高い。男性のほうが多く、強い遺伝要素がある。
ADHDを伴う素行症(小児期後期15歳以前に発症しやすい。喧嘩、暴力、窃盗、破壊行為、嘘、逃避、売春、違反などの少年院に入るような問題を起こす若者の悪行為)を10歳以前に発症した場合、成人期に反社会性パーソナリティー障害を発症するリスクは増加する。素行症が、反社会性パーソナリティー障害へと進展するリスクは、親が子供を虐待したり、ネグレクトしたりする場合や、優しかったのに急に冷たく批判的になるなどのしつけや子育てに一貫性がない場合は、増加する場合がある。
他者への安全性を考えない。突然転職したり、引っ越したり人間関係を変えたりする。スピード運転や飲酒運転をし、時には事故につながることもある。過度な量のアルコールを摂取したり、有害作用が生じる違法薬物を使用したりする。
社会的、金銭的にも無責任、別の仕事につく計画もなく仕事をやめることがある。仕事がなくても探そうとしない。請求書の支払いをしなかったり、ローン返済を怠ったり、子供の養育費を支払わなかったりする。
すぐに怒り、配偶者やパートナーと喧嘩を始めたり虐待したりする。世の中が不公平だなとと責め、自分の行動を合理化することがある。彼らは人のいいなりになるまいとし、いかなる犠牲を払ってでも自分にとって最善と考えることをしようとする。
他者に対する共感性に欠け、他者の感情、権利、苦しみをばかにしたり、無関心である。
自己評価が高い傾向があり、非常に独断的、自信家、傲慢なことがある。望むの野を手に入れるためには、感じよく、能弁で流暢に話すことがある。
これは、よくニュースの強盗事件である、「金が欲しくてやった」系ですね。普通は、お金欲しいだけで、強盗なんかしないよーおいおい銀行強盗して300万も本当に手に入ると思ってんの?普通そんなの捕まるって先に考えない?wと思いますが、本人は自分の欲望に忠実になり正しい行為だと思って衝動的にやっています。強い遺伝要素と虐待があった家庭で発症する可能性が高いことが、やっぱりそうか、という感じです。子供のころから毒親が人に虐待をするところを見ていたら、子供は、人に危害を加えてもいいものだと思ってしまいます。それが潜在意識にインプットされると型となり、あとは、全自動で自動的に動かされてしまいます。養子でも同じ度合いで発生率が上がるということは、環境がいかに大事なのか?ということをあらわしています。
サイコパスは、反社会性パーソナリティ障害だそうです。ただ、全員が殺人鬼や犯罪者のようなことをするわけではなく、口が上手い、どんなことにも左右されない、どんな状況でも自分の目的を見失わない、いつも冷静でいられる客観性、人を後腐れなく利用し、情もなく切れるなどというプラス面の特徴を活かして大きなビジネスを成功させている人にも多く見られますので、一概にサイコパスが悪いとは言い切れません。私たちが、大きなことを成し遂げるときや、特に、いろいろ気にしてしまう人は、サイコパスから見習いたいと思うところもあるでしょう。
毒親が反社会性パーソナリティー障害を持っている可能性はあるか?
反社会性パーソナリティー障害を持っている毒親もいる可能性はありますが、持っていた場合、かなり行動が強烈で、アルコール中毒や、違法薬物使用もする可能性があるので、逮捕されたりすぐ離婚や別居になるのではないかと思います。もし反社会性パーソナリティー障害を持っている毒親がいた場合、その問題を機に、すでに縁は切られていると思います。「今、毒親で困っているんです~」なんて言えない状態です。そんな瞬間に衝動的で理不尽な行動が起きて、人質にされたり、ボコボコにされたり、刺される可能性があるほど、危険な衝動性をもっていますので、危なくて一緒に住んでいられません。なので、反社会性パーソナリティー障害を持っている毒親がいた場合、子供はすぐ離れることになり、長期的な毒親問題には、至らないのではないかと思います。
うちの毒父と弟に、ちょとこれ入っているんじゃないかという気がします。毒父は、自営の会社で、弟に長年1円も給料を与えず、全部自分の懐に入れるという給料搾取をずっとしています。弟からは、携帯電話も何もかもすべて取り上げています。警察に言っても、「家族内のことだから難しい、いっしょに住んでいたら、生活費としてひかれてもおかしくないし・・・」で済まされてそのままです。うちの毒父は、弟のことを、お金を持ったことがないお金の遣い方もわからない大人にしてしまいました。両親が死んだらうちの弟は、いい年のおっさんの年代になりますが、中年になっても子供の頃と同じような金銭感覚と無責任な状態で一人で生きていかなくてはなりません。弟は、発達障害ADHDと知的障害があるはずなので、今後いったいどうなるのか?
反社会性パーソナリティ障害の診断を下すには,患者には以下の3つ以上により示される,他者の権利の持続的軽視が認められる必要がある。
●逮捕の対象となる行為を反復的に行うことにより示される法律の軽視
●反復的な嘘,偽名の使用,または個人的利益もしくは快楽のために他者を言いくるめることにより示される欺瞞的態度
●衝動的に行動したり,事前に計画を立てなかったりする
●絶えず身体的喧嘩を始めたり,他者を攻撃したりすることにより示される怒りやすさまたは攻撃性
●自分または他者の安全性の向こう見ずな軽視
●別の仕事のあてもなく仕事を辞めたり,請求書の支払いをしなかったりすることにより示される一貫した無責任な行動
●他者を傷つけたり虐待したりすることに対する無関心またはそのような行為の合理化により示される後悔の念の欠如
また,患者は素行症が15歳以降みられるという証拠を有している必要がある。反社会性パーソナリティ障害は18歳以上の人でのみ診断される。
うちの毒父は、法律の軽視、欺瞞、攻撃性、他者を傷つけたり虐待の4つが当てはまっていました。15歳以前に素行症があったかどうかは、わからないので、反社会性パーソナリティー障害だとは一概に言えませんが、それらしき傾向があります。
弟は、反復的な嘘、衝動的、攻撃性、向こう見ずな軽視、他者を傷つけたり虐待の5つ当てはまっています。素行症だったかというと、本人がワルというよりも、素行症の人に巻き込まれるほうが強かったです。目を付けられてパシリにされて悪者扱いされて超本人たちはいい子ちゃんになって逃げてしまい濡れ衣を着せられたり、暴行を食らってぼこぼこにされて帰ってきたりとかありました。なので、弟も反社会性パーソナリティー障害とまではいかないけど、その傾向がある感じです。
私は、0でしたwこれはないですねw
毒親は発達障害を持っている可能性が高いので一般の人と比較して考えてはいけない