人を許せないときは、許さなくていい

 

許せない人がいても許さないといけないのか?どうしても許せないときはどうしたらいいか?毒親を許せる日はくるのか?などについてです。

 

許せないときは、そういう段階なので許さなくていい

人を許せないと、願いが叶わない、人生がうまくいかないどころか、次々と自分に悪いことばかり起きて取り残されたような状態になってしまいます。人を許せないということは、自分を許していないのと同じなので、自分を牢屋に閉じ込めて自由やチャンスを与えないようにしているからです。

しかし、毒親のように、どうしても許せない極悪人がいるときがあります。そういう人が出てきたときに、頭では、自分の人生をよくするためには、許さないといけないとわかっているので、人を許せない自分を責めてしまい、精神状態や状況がかえって悪化していくことがあります。

そんな時は、一般的には、「人を許せない自分を許しましょう」と言われていますが、人を許せない自分を許すってどういうこと?って感じですね。許す許す、許しなさいとか言われると、やり方がわからないし、負けたような感じがして余計に許したくなくなったり難しくなってしまうので、混乱するかもしれません。私も一番はじめに「自分を許す」というのを見たときは、意味が分かりませんでした。

自分を許すというのは、ありのままの自分でいいということです。どんなに自分に欠点があろうと、過去にどんな悪いことをしてきたとしても、何かできないことがあったとしても、それでいいということです。ありのままを受け入れるというのと同じです。「受け入れる」という言葉もまた難しい表現で意味がわからないですね。それも許すと同じで「今のありのままのそれでいいんだと思うこと」です。

「人を許せない自分を許す」というのを簡単な言葉で言うと、「相手を許さなくていい」ということになります。

「許さなくていいんだ」と思うと、かなり気が楽になります。ただし、「許さなねーからな!覚えておけよ!」と戦闘状態に持っていって何か仕返しや喧嘩をしに行くのとは違います。心の中で「許せないまま、そのまま放っておいていい」ということです。

相手を許せない場合は、相手を許せないありのままの自分でいいのです。自分を責めることが、一番悪いことです。自分を責めることこそ、自分を許していないのと同じです。

「許した方がいいのか?」「相手を許せない」なんて言ってるときは、何をしたって許せません。許せるなら躊躇なく、自然にとっくに許しています。許せないときは、許せない段階にいるということです。放っておいても、許せる段階に来たら、許せるようになることがあります。

許しは、感謝と同じで、無理にやるものではありません。無理にやっているときは、まだ許せません。自然に心の中から湧き上がって来たものが本物の許しです。

人を許さなくても、自然な状態で許したのと同じ効果が出る方法

最終的に人を許さなくても、自然な状態で無理なく許したのと同じ効果が出る方法がいくつかあります。「許さなくちゃいけない!」と思うときは、自分を責めているので、反作用が出てしまいます。反作用は自分の人生を悪化させてしまうので、反作用が出るくらいならやらないほうがましです。

一つ目は、言霊で波動を上げて許せる自分になるというものです。斎藤一人さんの天国言葉に「ゆるします」が入っています。天国言葉を毎日言って、振動数の高い神の愛に満たされた状態を作って、自然に許せる自分になるという方法です。

二つ目の方法は、許せない相手に対して、しっかり向き合う方法です。許せない相手がいるとしたら、まだあなたは、自分の本音や言いたいことを相手に全部言っていない可能性があります。自分の感情を抑圧していて、表現をしていないからいるからいつまでたっても腹が立って許せないのではないでしょうか?許せないというのは、自分の心の中で考えていることだけであって、実際は、自分の勝手な思い込みで何か誤解したり、勘違いからくるただのコミュニケーション不足であることがよくあります。相手としっかりしたコミュニケーションが取れると、怒りがおさまって、「なんだ、そうだったのかー本当はいい奴だったんだ、自分の方も悪かったなー」みたいに簡単に許せてしまうこともあります。

もし、直接言ってダメだったとしても、言うべきことをちゃんと言うだけで、かなりすっきりして達成感が出て、許すとか許さないとかどうでもよくなりますどうでもよくなったときは、許したのと同じ状態です。

 

3つ目は、許せない自分にバカらしくなる方法です。これは、政府、マスコミのように、直接話すことができない遠くの相手を許せない場合や、直接本人に向き合って言いたくない場合です。相手に対して腹を立てて許せなくなっている自分がバカらしくなることがポイントです。あなたが腹を立てて許せない!といっている間、相手は、鼻くそをほじりながらおいしいものを食べて楽しいことをして幸せそうに笑っています。そう思うと、相手がいい気分で楽しんでいるときに、自分だけが嫌な気分になってバカみたい、自分だけが一人で考えて嫌な気持ちになって損をしているということがわかります。その気持ちは、自分の目的の達成の障害になるだけです。そんな気持ちを持ち続けていると、達成の時期が遅れたり、途中で崩壊してだめになったりします。人間関係でも嫌な人に出会ったり嫌なことをされたりするようになります。なんの得もありません。その最中に、許せない相手は、楽しく幸せに暮らしています。

そう考えると、自分も楽しまなきゃバカみたいだなと思うようになります。自分の楽しいことをしているうちに、許せない相手のことなど忘れてどうでもよくなっています。これも自分で許したのと同じ効果になりす。

 

相手をかわいそうだと思う憐みの心で、許したのと同じ効果が出る

4つ目は、かわいそうな人扱いをする方法です。許せない相手は、それなりのことをしています。何かあなたにひどいことをした場合は、そういうことをしてしまう精神状態なのです。特に毒親は、発達障害、精神障害、パーソナリティー障害などを持っている可能性があります。障害者の方は、大変なハンディを持っていますので、そのことを理解してあげなくてはいけません。そう考えると、許せないとかいう問題ではありません。仕方がないことなのです。その理解ができたとき、それが自分で相手を許したのと同じ効果になります。実際に毒親が精神障害でなかったとしても、そうだと勝手に決めてしまいましょう。そうすると、かなり楽になれます。

私は、4つ目のかわいそうな人扱い、勝手障害方法で、毒親を許せるようになりました。許したというか、理解してあげられるようになったという感じです。医者ではないので、勝手に決めつけてますが、精神的異常の確信はあります。

 

毒親以外で嫌な許せない毒人間がいた場合も同じです。「この人は、精神障害だからひどいことをしてしまったんだな、かわいそうなんだなー」とか、「破壊的感情の大衆の心に魂を乗っ取られて、操られてるかわいそうな人間なんだなー」「浮遊霊にとりつかれちゃってかわいそうだなー」などと思うだけでOKです。

自分より不自由をしている人やかわいそうな動物を見たときにかわいそうだと思うと、慈悲の愛によって自然に許しが生じます。相手を許せなかったときに、自分を不幸にしていたくだらない呪縛から解放されます。それが、自分で許したのと同じ効果です。無理に許さなきゃ!許さなきゃ!と強制的に許そうとするよりも、自然に発生させた方が反作用が出ないので安全で効果的なのです。

 

許せない!と意固地になる理由は、敗北感

一般的には、「許す」という言葉は、相手を好きにならないといけないとか、仲良くしないといけないと勘違いされているので、「どうしても許せない!」と意固地になってしまいがちです。許すことによって、自分が折れたとか負けたような感じがするからです。しかし、実際、心の中で行われる許しは、相手を好きになることでも負けることでもありません。許して好きになろうとしたり、うまくやっていこうとしなくていいのです。喧嘩の後に、相手を許して仲直りするのとは、ちょっと違います。心の中の許しが生じれば、そのあとに縁を切って続かなくたっていいのです。

心の中で行われている許しは、ただ、抑圧された感情で、委縮して固くなった潜在意識に、中和剤とか柔軟剤を入れてをほぐしてやわらかくしているような感じです。許せていないときは、潜在意識に緊張感が張り詰めて、宇宙の神の無限のエネルギーとつながっているパイプのような役目のパスが硬直して固くなっていたり詰まっています。人生を円滑にするエネルギーが流れる場所が、詰まっていると、神からの助けである良いアイデアや引き寄せも来ないし、がんじがらめで身動きもできません。現実的に、自分で自分を縛り付けているような現象ばかり起きてしまいます。

固まったパスの詰まりをとってやわらかくすることで、許せない相手のことなどどうでもよくなります。そのときにやっと自由に動けるようになります。嫌いな相手を許すというのは、感覚的には、相手のことを「忘れる」に等しく、「自分から切り離す」というのが近い表現なのではないかと思います。許すという言葉より、忘れるとか、切り離すと考えてみるとわかりやすいかもしれません。忘れたときには、許したのと同じ状態になっています。

潜在意識に預けて処理をしてもらう壮大な方法

5つ目、最後に、潜在意識に預けて処理してもらうという方法もあります。自分でいろいろやらずに、一度、潜在意識に頼んで、その人を預けたら、放置するという方法です。これは、考えたくもない嫌いな相手のことが頭にこびりついて離れないときに、やる方法ですが、許せないときにも使えます。

「●●さんのことを、潜在意識の無限の力に預けます。潜在意識が●●さんの面倒を見てくださいます。」というだけです。いうときには、呪いをかけるような感じで言うのではなく、「幸せになるべき場所に行って幸せになってね、バイバーイ」みたいに送り出してあげるような感じでやります。

これをやったら、相手を背負い投げで宇宙に放り込んだのと同じなので、そのあと自分からは、何もしなくてけっこうです。自分よりも大きな上の力、しかも宇宙一の力である神に任せていますので、壮大な達成感も出ます。それが自分で許したのと同じ効果になります。神は、本当に適切な処理もしてくれます。

 

許す=どうでもよくなること、忘れること、自分から切り離す、それによって潜在意識のパスの詰まりが取れる」 と覚えておくとわかりやすいかもしれません。反対に、パスの詰まりを取って宇宙エネルギーの流れをよくしたいから簡単に許せてしまいます。

ずっとむかつく相手のことをなんとか打ちのめしてやりたいとか、考えているときは、まだその人と関わっていたい自分がいるということです。本当にどうでもよくなったら、そのような時間がもったいないことがわかります。

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