怒りの感情について 怒ることは悪いことなのか?

 

怒ることは悪いことなのか?について書いています。

 

怒りの感情自体は悪くない

結果から先に言うと、怒ることは悪いことではありません。怒りというのは、動物にもある通り、自然に備わった神から与えられた機能です。

怒って敵を威嚇しないと、やられてしまって生きていけない動物もいます。人間も同じで、怒ることで、自分を守っています。怒りは、ただの危険や恐怖からの防衛反応です。

よく、精神論では、怒ってはいけないとか、怒りの感情を持つことは、よくないことだ、精神年齢が低い、魂が低レベルとか言われています。確かに、精神的成長をして魂レベルが上がってくると、怒る回数は減ってきますが、誰もが初めからそれをできるわけありません。人それぞれ、の精神的成長は違いますので、全員そうとは限らないからです。

怒りは、止めようとするとかえって悪化する

怒ってはいけない!と思って止めようとする方が、あとで倍以上に悪い状態を引き起こします。意識して止めると逆に強調されて、潜在意識の中に押し込んでいるのと同じです。押し込んだものは、倍以上に膨れ上がって、やがて出てきてしまいます。

怒りを無理に止めようとすることは、自然現象の排泄を止めるのと同じ行為です。止め続けたら毒が体に回って別の病気を引き起こしたり最悪の場合、死にます。それと全く同じです。自然に出てきているものは止めてはいけません。

怒りがよく出てくるということは、自分の精神や魂レベルが低いからだと思うのも、よくないことです。そう思ってしまうと、今の自分を否定しているので、怒りを止めているのと同じになってしまいます。

 

成功者でも怒っている

精神論であまり書かれていなかったり知られていないので、勘違いされていることが一つあります。心を穏やかにすることが、成功の秘訣ではあるのですが、実際に成功者とかうまくいっている人が、ずっと四六時中心が穏やかで一切怒らないかというと、そうではありません。彼らの中にも同じ自然の防衛機能があります。怒るときは怒っています。ただその処理の仕方を知っているので、出すときはちゃんと出して、悪化するところまでいかないのです。これが、あまり知られていない落とし穴です。

成功者とか幸せ満たされている人でも、普段の生活の中で怒るときもあるし、嫌なことも怒っています。うまくいかない人や凡人との違いは、そうなっときに、どう舵を切れるかです。人生上手く行く人は、舵の切り方がプロなのです。

舵を切るというのは、自分で自分の振動数(波動)を上げられるか?です。人間は誰でも、嫌なことがあったときに落ち込んだり自信を失ってあきらめてしまったりすることもあります。その状態は、振動数が下がっているときです。振動数を上げないで放置しているので、達成までに時間がかかったり、うまくいかない現象が起きてしまいます。上手くいく人は、振動数が下がった状態から自分で波動をすぐ上げて元に戻ることができます。

 

怒りの感情が出たときはどうしたらいいか?

怒りの感情が沸き上がってきたら、普通に躊躇なくそのまま出してください。ただそれだけです。仕事中だったからそんなことをしてしまったらやばいと思ったり、場所的に、怒りを出せなくて我慢してしまったという場合は、その時に出せなかった感情をその日のうちに全部紙に書き出します

やり方はこちらの記事に書いてあります。

毒親育ちは、何度も同じことを繰り返し考えて悩む反すうが辛い

(抑圧された感情を表現して手放す方法)

 

危険な怒り

怒りは、悪いものではないと言いましたが、危険な怒りというのがあります。

それは、長期間にわたる怒りです。これは、ただ軽くイラっとするとか怒るというレベルを超えて、恨みつらみ執念に変わっています。長期間、表現されなかった辛く悲しい怒りです。これが、潜在意識の中に巣食っていると人生のあらゆるできごとを全部台無しにしてしまいます。

お坊さんや精神論でよく言われている「怒ってはいけない」「怒りは悪いもの」というイメージは、これのことを言っているのだと思います。

四六時中怒りを感じていて、それを長期間、何年も何十年も引きずっているような状態なら、悪いと言えます。

これは、繰り返し同じことを考えて悩み続けている状態の反すうですから、すぐ処置しなくてはなりません。

毒親育ちは、何度も同じことを繰り返し考えて悩む反すうが辛い

 

常に楽しめて波動が良い状態だと怒る回数が減ってくる

自分を大切にして、いつも楽しい状態でいると、いつも心が満たされていて安定しているので、ちょっとやそっとのことが気にならなくなり、なんでも許してあげちゃう大きな器になってきます。それに伴い、怒る回数は、だんだん減ってきます。しかし、成功者でも怒ることがあって当然なように、怒りの感情は、完全に0にはなりません。

 

スカっとする怒りは良い怒り

良い怒りというのもあります。世の中には、直すことのできない悪役として生まれてきた悪人がいます。そういう人と問題があって、怒ったときに、自分で「良く言えた!」「よくやった!」「強いぞ自分!」と思えるものや、叱咤激励のような内容は、良い怒りです。自分にとって自信にもつながるし、自分を守った、相手にもよかったということで魂の成長につながります。悪いものには、悪いと言える勇気をもって、正義が勝たなくてはなりません。しっかり怒るときに怒れる人は、エネルギーを持っている人なので、行動力もあり、物事を成功させる力を持っています。怒りの矛先を他人ではなく、自分に向ける人は、「ちくしょ~!次こそはやってやるぞ!」という気持ちでさらに上を目指して人並外れたスバ抜けた成功をすることがよくあります。

人に気を遣ってずっと言われっぱなしでは、いけません。言うときは、言い返す、懲らしめることも大切です。懲らしめる程度は、「相手に自分は弱い人間ではないんだ!」という強気を見せるというだけです。意地悪にネチネチいじめ抜くような感じではなく、スカッと強気で出るものは、良い怒りです。

毒親に対しても同じです。やられたからやり返すとかネチネチした復讐ではなく、ただ強きの姿勢でいればいいのです。強気でいると、宇宙の神、潜在意識の無限の力が、バックについている証拠なので、あとは潜在意識が処理してくれます。

四六時中怒っている人は、ネコが怖がっているときにシャー!とやるように何かに怯えています。心の底にある恐怖に人生が支配されていると、休むことなくやたらと怒りっぽくなります。一番初めに怒ったときの感情が解決されていないので、そのときからずっと怒り続けているということです。なにか物事が起きたときに、それが始まる前からもうすでに怒っているということになります。だからちょっとしたことでもすぐ怒るのです。この状態がまさに毒親です。

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